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Team 片手業・TV : 新番組、第1話、時代劇、水戸黄門、視聴談など

第1回 柴咲コウさん、東山紀之さんの『◯◯妻』。「記憶に残る言葉」「記憶しておきたい言葉」をクリップしました。


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『◯◯妻』ー日本テレビ

製作総指揮:チーフプロデューサー_伊藤響

演出:猪股隆一 日暮謙 鈴木勇馬

脚本:遊川和彦

プロデューサー:大平太 福井宏 太田雅晴

出演者:柴咲コウ 東山紀之 黒木瞳 平泉成 岩本多代 渡辺真起子 奥貫薫 城田優 蓮佛美沙子/ほか

エンディング:椎名林檎「至上の人生」

 

 

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『残念な夫』ーフジテレビ系ー 新婚当時の関係に戻りたい陽一は、自称「妻の取り説」こと細井部長・岸谷五朗さんに教わったのだろう、リップサービスをするのだが、燃えるのは自分だけ。知里からは「バカにしてんの!」と凄(すご)まれてしまった。

 

玉木宏倉科カナさん主演の『残念な夫』では、プロデューサーが「産後離婚」をテーマに、「社会派ドラマ」を目ざしたと語っていました。テーマに問題はないけれど、大上段にそして、教条的に「社会派」などと語られてしまうと腰を引いてしまう私です。しかも、ドラマはあまりにも刺々しかった。結果、見続ける事ができませんでした。川があると言うので馬を水辺まで引いていっても、のどが乾いていない午は水を飲もうとはしません。

 

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『◯◯妻』ー日本テレビー ひかりは午後10時からの「NEWS  LIFE」を視聴した後、6年間欠かさずに厳しい意見と励ましを含めた感想を書く。脇にあるリンゴには彼女の切ない思いが込められている。

 

一方、同じクールで放映された、この柴咲コウさん主演の『◯◯妻』は、奇しくも『残念な夫』と申し合わせたように、夫婦の問題をテーマにしていて、それぞれのタイトルを併せれば「夫婦」だなんて、ダジャレにもならない符号を感じていました。『残念な夫』では残念な思いをしたので、『◯◯妻』でも、期待を裏切られるのではないかとの安全弁が働いて、見ることを避けてきました。しかし、見てみると『残念な夫』とは全く違った趣の作りでした。そして、そこから分かったことは、「社会派」などと声を大きくしなくても、このドラマでは「夫婦の愛」「ネグレクト」などの社会的なテーマが十分に語られていて、社会派というほど硬派ではないけれど、十分に社会問題を語ったドラマだと思いました。

 

とはいえ、私は臆病にも観ることをためらっていたものだから、録り溜めしたままオクラになっていました。が、脚本が遊川さんということで思い切って、ついにパンドラの箱を開いたわけです。最初は、いつものようにドラマの感想をと思っていたのですが、放映が終わってしまって日も経ち、今更ながらという気持ちも手伝って、今回は「記憶に残る言葉」「記憶しておきたい言葉」のシーンだけをクリップすることにしました。

 

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『◯◯妻』ー日本テレビー 「今晩は。10時になりました。今日も東京から久保田正純(くぼたまさずみ)がお伝えします」という言葉から「NEWS  LIFE」は始まる。

 

『◯◯妻』第1話 ー完璧な姿に隠された夫の知らない5つの顔今夜1つ明かされる!

2015.01.14放送より

 

ひかり(◯◯妻)の夫・正純はニュース番組「ニュースライフ」のメインキャスター。歯に衣着せない発言で人気を博していましたが、番組プロデューサーであり、この番組を一緒に立ち上げて育んで来た同志でもある板垣(城田優)から、番組の目玉である正純のコーナー「俺しか言えない」の視聴率が下がり始め、正純の過激な発言を恐れるテレビ局の上層部が新企画を要求していると告げられました。しぶしぶ同意した正純でしたが、いい考えが浮かびません。帰宅し、風呂に浸かりながら愚痴をいうのです。

「普段TVに出ないゲストを呼ぶ企画をやろうといったんだけだどさ。いい人がなかなか見つからなくてさ。あーあ。誰かいねーかなあ、視聴者が見たがるような」と、ひかりの前ではだらしない正純でした。

 

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『◯◯妻』ー日本テレビー 家に帰ると上げ膳据え膳の上、仕事の愚痴まで聞いてもらえる正純。この日も、板垣から新企画を頼まれて引き受けて来たが、いいアイディアが浮かばない。つい「あーあ視聴者が見たがるようなひとはいないかなあ」と愚痴がこぼれるのです。

 

と、ひかりが、

 

「大事なのは、あなたが誰に会いたいかなのでは?」

 

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『◯◯妻』ー日本テレビー ひかりの言葉にひとりの作家に名前が浮かんだ。「丸山純一」そう言うとひかりは「いいと思う」と笑顔で励ましました。

 

その時、正純には思い当たる名がありました。それは、作家の丸山純一。

ひかりが、「いいと思う」と言うと、再び愚痴が

「でもなー、(丸山純一)TVには絶対出ないっていう話だしなあ」と。

その時、ひかりは、

 

「大丈夫。あなたの信念と情熱があれば…」

 

と励ますのでした。

 

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『◯◯妻』ー日本テレビー 「あなたの信念と情熱があれば大丈夫」と言われて元気が出る正純。

 

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『◯◯妻』ー日本テレビー 念願かなって丸山純一をゲストに招いた「NEWS  LIFE」ですが…。

 

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『◯◯妻』ー日本テレビー 丸山純一に新作を書かない理由を問う正純。

 

信念と情熱で(?)念願かなって丸山純一が「ニュースライフ」に出演しました。丸山純一はノーベル賞候補にまでなった人気作家で、正純の好きな作家だったのですが、最近、新作を発表していません。正純はその理由が知りたかったのです。

 

正純「最後にひとつおうかがいしたいんですが、丸山さんはどうして、新作をおだしにならないんでしょうか?」

 

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『◯◯妻』ー日本テレビー 新作を書かない理由を問われて「言葉の限界」を語る丸山純一。

 

丸山「言葉の力に絶望したからです。私たちがどんな言葉で何を訴えても、この世界は一向によくならない。マスコミだってそうだ。本来は言葉の力で権力に対するたゆまぬ監視と、名も無き民衆の代弁者となるべきなのに、今やニュース番組はどれも似たり寄ったり。スクープも存在しなければ、巨悪をあばこうなんて意志もない。大事なのは、視聴率とコンプライアンスだけだ。違いますか?」

 

と、挑戦的な答えが返って来ました。

 

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『◯◯妻』ー日本テレビー 正純は、言葉の限界を語る丸山純一に、私たちに言葉があるから人間だと熱く語る。

 

正純「私はそうは思いません。自分の仕事は今、この世界で困難に苦しみ、明日への希望を失いそうな人たちを救う力があると信じています。確かに今、表現者には厳しくて、つらい時代です。少しでも失言すれば一斉に袋だたきにされる。社会から一生排除されかねない恐怖がある。でも私は自分の意志を正直に、まっすぐに伝えることを諦めない。」

 

「言葉を奪われないために、必死で闘う。最後の一人になっても、この世界を少しでも良くするために、必死で言葉を紡いでゆく。」

 

「私たちは言葉があるから人間なんだ。サルじゃない。自分で松明の火を絶やしてどうするんですか!」

 

と、正純は激しく語ったのです。

 

 

 

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『◯◯妻』ー日本テレビー 手取り足取り、上げ膳据え膳の正純は、正式に結婚しようと迫るのだが、かたくなに拒否するひかり。

 

実は正純とひかりは正式には夫婦ではなかった。二人は契約書を交わした「契約夫婦」だったのです。けれど、制作者によればタイトルの「◯◯妻」の「◯◯」は決して「契約」の意味ではないそうです。謎は謎のまま残りました。

 

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『◯◯妻』ー日本テレビー 正式な結婚を迫られたひかりは、これからもこのままで…と、契約書を差し出した。

 

ひかりが契約結婚を望む理由。

「私は愛が一生続くとは信じられないから。結婚してもいつまでも新鮮な気持ちでいたいから。」

子どもを作らない理由。

「いつまでもあなただけを見つめていたいから」

 

1.契約は3年毎に更新する。

2.子どもはつくらない。

3.夫は妻に年収の20%を支払う事とする。

4.双方の家族に必要以上に干渉しない。

など。それ以外は何でも従う。浮気もOK。

 

これが夫から提示されたものだとすると、

時代錯誤の男社会への逆行をを彷彿させるけれど、

妻の主張である事で微妙なバランスがとられています。

この辺りが『残念な夫』の脚本とは違っているところです。

 

詳細は、

http://www.ntv.co.jp/tsuma/contract/index.html

 

に述べられています。

 

  

—Akitsu

 

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