TV、テレビ、自転車ときどきキッチン

Team 片手業・TV : 新番組、第1話、時代劇、水戸黄門、視聴談など

NHK大河ドラマ『花燃ゆ』にみるバイプレイヤー。妖しい本田博太郎さんと麻生祐未さん。

「バイプレーヤー(byplayer)」と言う英語はありません。日本で作られた、いわゆる和製英語です。多くのテレビドラマなどに出演し人気のある脇役メインの俳優を「脇役」という表現を避けて、バイプレイヤーと言うようになっているそうです。また「バイプレイヤー」という言い方は軽いから、「名脇役」の方がいいと言う人もいるそうです。

ひとくちに「バイプレーヤー」と言っても、過去に主役を演じていて、歳と共に脇に転じた人とか、主役、脇役を演じ続けている人とか、脇役と言われていても主役を演じてみたりとか、いろいろな俳優さんがいます。例えば橋爪功さん。もともとは演劇出身(文学座)の方ですが、私がTVでそうと知ったのは眞野あずささん主演の『弁護士・高林鮎子』シリーズ、竹森慎平役でした。眞野あずささん演じるあゆっぺ(高林鮎子)から「しんぺいさん、しんぺいさん」と呼ばれて頼りにされていましたね。時刻表でアリバイ崩しの名人でした。舞台では知りませんが、この頃までの橋爪さんはいわゆる名脇役でした。

 

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『女弁護士 高林鮎子8』ー北の旅・殺意の雫石/日本テレビー 橋爪さん演じる竹森慎平は草鹿法律事務所(ボスは草鹿 達之介・丹波哲郎)の調査員兼、あゆっぺの相棒。丹波哲郎さんの棒読み台詞が「いろもん」。

http://www.bs4.jp/drama/guide/kasasu/

 

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京都迷宮案内』ーテレビ朝日ー 最初のシリーズは、ドラマの終わりに京都日報に杉浦恭介・橋爪功さんのコラム(エッセイ)が掲載されて、橋爪さんが朗読してくれました。二重に楽しめてお得な感じでした。文も朗読も味わい深いものだったのに、なぜ、無くなったのだろうか?

http://www.bs-asahi.co.jp/meikyu/

 

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土曜ワイド劇場 「天才刑事・野呂盆六2」ーテレビ朝日ー 風采があがないおじさん刑事だが、実は警視庁きっての切れ者。刑事コロンボ風に作られています。犯人は切れ者で美人というところは横溝の世界。やたら写真を撮りまくっていました。のちにはボイスレコーダーもあったかと。また、九州弁、東北弁を織り交ぜて犯人を煙に巻くという妖しい術も使います。

http://abehiroshi.exblog.jp/7834462

 

同じように船越英一郎さんも片平なぎささん主演の『小京都ミステリー』シリーズでカメラマンの山本克也役で人気者でしたね。片平なぎささん演じる尚子さんからは「かっちゃん」と呼ばれていました。このドラマは最初、単発の予定ではなかったかと想像しています。片平さん、船越さんの呼吸がぴったり合って小気味よく、人気が出たのでシリーズ化されたのではないでしょうか。ともあれ、橋爪さん、船越英一郎さん、この二人は日本テレビの『火曜サスペンス劇場』で広く認知されたと言えます。

 

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『小京都ミステリー9』ー出雲路天女伝説殺人事件/日本テレビー 第1回のタイトルが『小京都連続殺人事件』で全国の小京都が舞台になっていることから、これは単発だったのではと推測している。「小京都」という言葉が流行ったか、番組が好評だったかでシリーズになり、各地の小京都を一カ所で1話にしたのでは? 30作まであります。フリーライターの柏木尚子(かしわぎしょうこ)・片平なぎささんと、カメラマンの山本克也・船越英一郎さんが「おてがら、おてがら」と掌を合わせるシーンは3作または4作目くらいからだったと思います。

http://www.fami-geki.com/detail/index.php?fami_id=02031

 

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『火災調査官・紅蓮次郎14』ーテレビ朝日ー 火事で妻を亡くした火災調査官・紅蓮次郎が「火を弄ぶ人間は許さない」を信念に、放火や殺人の謎を解明していくという物語。火消しのヒーローが「紅蓮」って? と突っ込んだ記憶があります。また神奈川県美津原市消防署となっていますが、当然のように実在しません。小田原市消防本部、小田原市消防署は、紅蓮次郎が勤務している美津原市消防本部、美津原市消防署となっています。

http://blogs.yahoo.co.jp/nanas20/33870333.html

 

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月曜ゴールデン『山村美紗13回忌狩矢警部シリーズ4』ーTBSー  山村美紗さんの映像化された作品のほとんどに登場する架空の警察官。京都府警察本部刑事部捜査一課係長の警部。東京出身だが大学が京都大学で、京都に心酔しているという(汗)。狩矢警部を演じている役者さんは船越さんの他に田村亮さん。これは父娘で解決するという設定。娘は藤谷美紀さん。『赤い霊柩車シリーズ』ーフジテレビーでは若林豪さん。

http://abehiroshi.exblog.jp/7805047

 

名脇役と言えば、最近、NHK連続テレビ小説花子とアン』の嘉納伝助役で人気者になった吉田鋼太郎さんですが、急に露出度が高くなりましたね。『MOZU』『トクボウ 警察庁特殊防犯課』『すべてがFになる』『ウロボロス~この愛こそ、正義。』『クロハ~機捜の女性捜査官~』など。私の好きなドラマの半分以上に、彼の名前がありました。そして、ついには年末特番だったのでしょうか、『東京センチメンタル』ーテレビ東京ー では主演まで演じています。しかし、この方、どうみても脇役で光る存在だと思うのです。『東京センチメンタル』を見た限り、脇を演じていた高畑充希さんの演技の方が印象深く記憶しています。主役向きではないと言うのは別に悪いことではありません。たとえば笹野高史さんが出ていると、そのドラマのふくよかさや面白みが期待できますし、清水綋治さんであれば場面が締まります。吹越満さんも台本以上の何かを期待させてくれる名脇役ですね。脇役とは、単なる「脇で演じる人」ではないということです。

 

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『東京センチメンタル』ーテレビ東京ー 東京の下町にある老舗和菓子店「くるりや」を舞台に、吉田鋼太郎演じる久留里卓三がひょんなことから憧れの女性に再会し、淡い恋心を抱くというノスタルジックなオリジナルストーリー。ご本人も主役向きでない事はご存知のようで「一生の思い出になる」とおっしゃったとか。コクや切れ味はともかく、雰囲気だけは良かった。

http://www.crank-in.net/entertainment/column/34280/gallery/#3

 

というわけで今回は、『花燃ゆ』で見事な脇を演じてくれたお二人に登場していただきます。まず、ドラマへの登場順ということで、麻生祐未さん。麻生祐未さんは寅次郎を師と仰ぐ金子重輔(しげのすけ)の母・金子ツルとして登場します。

第5話「志の果て」は、密航を企てた吉田寅次郎と金子重輔が萩へ送還されて来た所から始まります。寅次郎は「野山獄」へ、重輔は「岩倉獄」へ収監されました。野山獄は士分の者の牢獄で、岩倉獄は庶民の牢獄です。ドラマでは、野山獄は独房で岩倉獄は雑居房です。それぞれ、道を隔てて向かい合っていました。(これには曰くがあります。文末をごらんください)。寅次郎は重輔を同志もしくは友としていました。この日のドラマの「紀行」は、萩市の岩倉獄跡でしたが、その中で松蔭が重輔へ贈ったという詩碑に「友」と記してありましたね。少なくとも松蔭は重輔とは身分を超えた付き合いをしていたと思われます。しかし、現実は身分によって二人は野山獄と岩倉獄に分かれて収監されました。1854年頃のことでした。法律的に江戸時代の『士農工商』の身分制度が撤廃されて『四民平等』が成立するのは1872年、18年後のことです。

 

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NHK大河ドラマ『花燃ゆ』ー志の果てー ひと目会わせて欲しいとやってきたツルですが、門番から手荒く扱われていました。見かねて助けようとした文に、「お身内が獄(岩倉獄)におられるんですね」と、誤解してしまうツル。兄が野山獄に囚われているとは言い出せない文。

 

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NHK大河ドラマ『花燃ゆ』ー志の果てー 息子や兄に会う事が叶わなかった二人。文が「ごいっしょにどうですか? おにぎり」と誘う。思わぬ親切に心和らぐツルでした。

 

ツルと文の出会いは岩倉獄の入り口でした。面会を許されずに悄然とするツルに同情する文。重輔が囚われたのが24歳。まだ独身のようだし、母親は気が気ではなかったでしょう。家業は紺屋(染物屋)としてありますが、ウィキでは「商家」とあります。どちらにしても重輔は家業を嫌って家を出ています。ドラマでは武士になりたいと言って家を出たとツルの台詞にありますが、そうでしょうか。武士になりたいと言って家を出たというのと、志を持って家を出たのとでは随分趣が違ってきます。と言うのは、杉家では寅次郎が問題を起こす度に、主に父の言葉として「大義」という言葉が出てきます。つまり、心情は別にして、息子の行動は「藩(国)のため」「世のため、人のため」に「死」と共にあることを家族して覚悟しているということです。しかし、金子家ではどうでしょうか。息子が回天の志とは言わないまでも、志を持って家を出たとは思ってもいなかったと思います。後の事は別にして、ただ武士に憧れて家を出たのではなかったでしょうか。その分、家族は、とりわけ母親は牢獄に入れられたことだけでも感情も露(あらわ)に悲しんだことと推測できます。その、やる瀬ない母の哀しさを麻生祐未さんは演じて見せてくれました。

 

病が重いので看病してやれとのお達しで出向いてきたけれど、怖くて牢内へ入れないツルは、文に同道する事を頼むのですが、ツルは、この親切な娘が、息子を死に追いやった吉田寅次郎の妹だとは知りません。ただただ、打ちひしがれた自分を慰めてくれる、自分と同じ境遇の娘として思いを重ねているのでした。

 

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NHK大河ドラマ『花燃ゆ』ー志の果てー ある日、「獄に入ってよいと言われました」と、ツル。そして、一緒に入ってくれと頼むのでした。

 

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NHK大河ドラマ『花燃ゆ』ー志の果てー 「しげのすけ!」身動きできない息子に呼びかけるツル。そして「帰ろう。ここから逃げよう」と励ますが、重輔は「わしは逃げん」と言います。それは、「武士」になるという強い意志でした。

 

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NHK大河ドラマ『花燃ゆ』ー志の果てー 粉雪が舞う日、重輔は亡くなりました。文は遺体を引き取りにきた母と弟に会います。哀しみと決意が口を衝いて出ます。「(形見の)ボタンを私にお預けいただきたいんです」と。「兄に託したく存じます」と文は願います。漸くツルは、この娘が憎い学者の妹だと知りました。

 

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NHK大河ドラマ『花燃ゆ』ー志の果てー 親切だった娘が憎い学者の妹と知って、ツルの心は千々に乱れます。そして、「あれは捨てました」と、その言葉は静かにこぼれました。息子を死に追いやった憎い寅次郎の妹の思いを、ツルは冷静になって考える事ができたのでしょうか? 

 

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NHK大河ドラマ『花燃ゆ』ー志の果てー 寒い朝、文が井戸水を汲みにくると、そこに白い布に包まれたボタンがありました。ツルが置いていったことを悟った文は駆け出します。

 

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NHK大河ドラマ『花燃ゆ』ー志の果てー 「ありがとうございました」と、深々と頭を下げて礼をいう文でした。そして、ツルも哀しみをこらえて深々と頭を下げるのでした。ツルにはかすかながら笑みまでありました。人の本性は「善」(孟子)という寅次郎の思いが叶ったのでしょうか。

 

さて、そんな麻生さんのイメージは『JIN-仁-』で橘恭太郎と咲の母・栄を演じた麻生さんとイメージがダブります。しかし、栄はれっきとした旗本の奥方(後家)役で背筋の伸びた演技でした。一方、鈴木ツルは商家の奥方です。気分、背中がまるく、前屈みに感じられました。重松清さんの『とんび』TBS版では、小料理屋「夕なぎ」の主人・たえ子を、ある時は気丈な姉さま振り、ある時は娘を捨てた哀しい母を演じて涙を誘いました。これはまた、ツルや栄とは違った味わいの麻生さんでした。

ところで、名脇役を演じた役者さんの中で麻生さんを取り上げたのには、彼女が演技が上手というだけではなく、不思議さ、妖しさがあるからです。このことは後で述べる本田博太郎さんにも通じるものがあるかに思えます。ここでは、小林稔侍さん主演の『税務調査官・窓際太郎の事件簿』の椿薫(つばきかおる)を演じた麻生祐未さんをご覧いただきます。

 

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『税務調査官・窓際太郎の事件簿19』ーTBSー 麻生祐未さん扮する椿薫(つばきかおる)は東京国税局査察部長、森村真一郎の姪で東京国税局員。資格取得マニア。この時は特製のシュークリームかなにかを作っている。画像は生クリーム作成時のトラブルでドタバタを見せてくれました。

 

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『税務調査官・窓際太郎の事件簿19』ーTBSー 窓辺さん以外には割とフツーに会話が出来る。ことの顛末をのべる薫はまたひと味違った趣があります。

 

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『税務調査官・窓際太郎の事件簿19』ーTBSー 窓辺に出張先(地方都市)へ国税局の資料を届けに来て、そのまま事件の解決を手伝うと言うのがパターン。この時は探偵の真似事も…。完全な「いろもん」ですよ。

 

本田博太郎さん演じる富永有隣(とみながゆうりん)は長州藩士・儒学者。子どもの頃に天然痘にかかって右目を失明しているそうです。13歳で藩主嫡男に『大学』を講じたと言うから相当の秀才だったのでしょう。他人と打ち解けなかったために、同僚・親族らに憎まれ、冤罪で見島に流されたのだそうです。その後、萩の野山獄に移されたとあります。つまり、無実の罪で囚われの身になっていたのですね。「他人と打ち解けなかったために、同僚・親族らに憎まれた」とありますが、よほどの偏屈または人嫌いだったと思われます。出会いのシーンはそんな感じですが、次の回になりますが、文から筆をもらってからの有隣は、すでに本田博太郎さんになっていましたね。

 

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NHK大河ドラマ『花燃ゆ』ー志の果てー 妖しい老人は有名な儒学者富永有隣(とみながゆうりん)だった。「眠れ、ここで見るものは眠りの中の夢しかない」とつぶやく。

 

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NHK大河ドラマ『花燃ゆ』ー志の果てー 「お前がどんなに学ぼうとも、ここにいる限りお前の友ひとり救えん。それがお前にとって学ぶべきまこと。まごうことなき、うつつ。お前の学問とは所詮、紙の上の幻じゃ」「人の本性は悪」「生きて、腐って、呪え!」と叫ぶ有隣。その呪いの言葉は寅次郎を苦しめます。

 

ドラマでは、寅次郎が隣室の人が高名な儒学者と知り、教えを請う事から議論が始まります。富永有隣の風貌たるや、まさに本田博太郎さんの演技そのもの。見ようによっては当て書きにも思える一致振りでした。この辺り、好みの分かれる所でもあります。時代劇の場合は、もともとが大仰に演出される傾向にあるのでさほど気になりませんが、現代劇の場合、妖しさを通り越して奇怪さを醸し出し、ドラマにそぐわないのではと思われることもあります。そんな本田さんが菅野美穂さんの『君の手がささやいている』で、ヒロイン美栄子の父親役で見せてくれた演技には驚きました。驚くと同時に、長い間、主演を演じなくても忘れられない役者としてあり続けるにはこのような幅の広さがあっての事なのだと思い知らされました。また、それなりの努力が行われている事も想像に難くありません。少し似たようなものに西村和彦くん主演の『警視庁鑑識班』の第一化学の沢村技官です。これも、抑えた演技が台詞以上を物語っていました。

 

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『警視庁鑑識班2004 INVESTIGATION』ー日本テレビー 沢村技官を演じる本田博太郎さん。前髪を垂らして、真ん中で分けている時は大抵善良なひとを演じている時だそうで、悪を演じる時はオールバックだそうです。もちろん、例外はありました。

 

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『警視庁鑑識班2004 INVESTIGATION』ー日本テレビー 「アルカロイドが検出されました」「この採取された液体がグラスの1/4もあれば致死量に達します」「ただこれには不純物が多く含まれており、植物などから直接作られた可能性が高いです」と、この回は随分台詞が長いですが、最初の頃は、西村くんへ振り向いて、にやりと笑ったかどうか、そんな風で静かに「出ました」という化け物振りが面白かった。

 

少し前になりますが、宮部みゆき原作による、小泉孝太郎さん主演の『名もなき毒』ーTBSー では、妖しい喫茶店の主人を見せてくれました。この時の演技で気づいたことがあります。この方が「何かを企んで演じる時」、特に「静」から「動」に演技が移る時、動きがスローになります。早送りで再生してみたら、普通の動きに見えました。つまり、勿体ぶった演技に見えるということにつながり、これを嫌う人がいたりします。私は、その動きの後にどんな仕掛けが待っているのか、ないのかなど、スリリングな演技を楽しんでいます。

 

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名もなき毒』ーTBSー 喫茶「睡蓮」のマスター水田を演じる本田博太郎さん。店の作りからして妖しい。でも、全編見たけれど、マスターは善人でした。この場面は杉村・小泉孝太郎くんに「どっち?」と尋ねています。杉村さんに会うために、この喫茶店に来る姉妹のどっちが杉村さんの本命か? と揶揄している所です。ちなみに姉は深田恭子さん、妹は南沢奈央さんでした。

 

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名もなき毒』ーTBSー この日は台詞が多かった。席を空けてくれと言う杉村に、「杉村さんが浮気するなんてこれっぽっちも思っちゃいないよ」と思わせぶりに語っています。この方が言うと「浮気してるだろ」に聞こえるから不思議な演技です。

 

NHK大河ドラマでは、民放などで主役を演じている役者さんがキラ星のごとく居並んでいて、誰が主役でも、脇役であってもおかしくはありません。そういう意味で、文とツルのシーンはほとんど麻生祐未さんの世界で物語が進み、野山獄の寅次郎と有隣の場面は本田博太郎さんの独壇場にも見えました。

 

本田博太郎さんは知る人ぞ知る「書家」です。たまたま、見ていた中村橋之助さん主演『髪結い伊三次』の題字が、本田博太郎さんの手になるものと知って驚きました。本田さんのあの脂ぎったご面相と、アクの強い演技からは想像もできない、爽やかで粋な書だったからです。顔や演技はあのようでも、性格、人格は、きっと題字のような方なのだろうと想像しています。

 

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『髪結い伊三次』ーフジテレビー 本田博太郎さんの毛筆。伊三次は出張髪結い業を営みながら、北町奉行所同心、不破友之進・村上弘明さんの下っ引きも務めています。恋人の深川芸者・文吉が涼風真世さん。粋なお色気が見ものでした。

 

この回は『花燃ゆ』で、脇で熱演してくれた麻生祐未さん、本田博太郎さんの二人を取り上げてみました。以下、私の思いつく脇の名優たち(バイプレイヤー)を列記します。顔が浮かぶ人は何人いますか?

 

阿南健治(あなんけんじ)岡本麗(おかもとれい)小木茂光(おぎしげみつ)小野武彦(おのたけひこ)樹木希林(きききりん)草笛光子(くさぶえみつこ)銀粉蝶(ぎんぷんちょう)黒田福美(くろだふくみ)甲本雅裕(こうもとまさひろ)近藤芳正(こんどうよしまさ)斉藤洋介(さいとうようすけ)篠井英介(ささいえいすけ)笹野高史(ささのたかし)佐藤二朗(さとうじろう)清水綋治(しみずこうじ)菅井きん(すがいきん)鈴木砂羽(すずきさわ)高杉亘(たかすぎこう)田口浩正(たぐちひろまさ)田中要次(たなかようじ)寺島進(てらじますすむ)戸田恵子(とだけいこ)野際陽子(のぎわようこ)平岩 紙(ひらいわかみ)深浦加奈子(ふかうらかなこ)吹越満(ふきこしみつる)ベンガル(べんがる)益岡徹(ますおかとおる)松重豊(まつしげゆたか)三浦理恵子(みうらりえこ)美保純(みほじゅん)六平直政(むさかなおまさ)室井滋(むろいしげる)モロ師岡(もろもろおか)余貴美子(よきみこ)吉田鋼太郎(よしだこうたろう)吉田羊(よしだよう)渡辺えり(わたなべえり)

 

 

最後に、野山獄、岩倉獄について:

長州藩には士分(武士階級)の者を収容する上牢である野山獄と、士分以外の者を収容する下牢である岩倉獄が設けられた。

長州藩の大組藩士であった野山六右衛門の屋敷と、同じく大組藩士であった岩倉孫兵衛の屋敷は道路を隔てて向かい合わせであった。正保2年(1645年)9月17日の夜、岩倉孫兵衛が酒に酔って野山六右衛門の屋敷に押し入り、家族を殺傷する事件を起こした。この時、岩倉孫兵衛は野山宅に幽閉され、のちに斬首の刑に処された。しかし、喧嘩両成敗により両家は取りつぶしとなり、屋敷が没収され、後に屋敷跡は牢獄に立て替えられた。

切り込んだ岩倉家側に非があるとして、岩倉獄は下牢とされた。野山獄とは異なり環境が劣悪で、着物や食べ物が満足に与えられなかったため、吉田松陰と共に黒船で密航を企てた金子重之輔は岩倉獄で病死している。

現在は史跡として整備され、重輔絶命の詩碑と松陰が重輔に与えた詩碑が建てられている。

http://ja.wikipedia.org/wiki/岩倉獄

  

—Akitsu

 

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