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NHK大河ドラマ『花燃ゆ』-第2回- 届かぬ思い、かなわぬ恋。健気で一途な文の失恋。井上真央ちゃんの涙_編

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NHK大河ドラマ『花燃ゆ』第2回ー波乱の恋文ー

文も「お嫁さん」に憧れる年頃になっていました。

 

第2回は「波乱の恋文」。この回はホームドラマを通り越して、ラブストーリーですね。

姉・寿(ひさ)は、寅次郎の名声のお陰で家格が上、大組(200石。杉家は26石)の内藤一馬・田中仁くんとの婚礼が決まりました。文はそんな姉を羨ましくもありました。敏三郎と出かけたある日、文は寿と一馬の逢瀬に出くわします。そして、「姉さまの、あんな顔はじめてみた」とつぶやきます。

 

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NHK大河ドラマ『花燃ゆ』第2回ー波乱の恋文ー

寿の婚約者は長州藩で200石どりの大組。毛利家直属の家臣で馬上を許された上級家臣です。縁談があった時、父も母も最初から取り合いませんでした。家格が違い過ぎるからです。しかし、寿は嫁ぐ気満々。両親とも仕方なく受け容れます。この時、縁談を持ち込んで来た新山という人を鶴田忍さんが演じていますが、この後、鶴田さんに出番はあるのかなあ。ちょい役にはもったいないキャストだと思うのですが。

 

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NHK大河ドラマ『花燃ゆ』第2回ー波乱の恋文ー

店先で「お嫁さんの心得」を教える滝。

 

  文は母、滝と共に婚礼の買い物へ出かけます。店先のことです。文は「大組の奥方って、何をなさるもんですか?」と尋ねました。禄高が十倍近くも違う家と言うものが想像できなかったのでしょうか。それとも、「結婚」に興味を持ち始めたという設定でしょうか。 母は「旦那さまを大切に思うて、いつもそばにいて、心から尽くしてさしあげればいいんです」と教えます。文は深く胸に留めました。

 

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NHK大河ドラマ『花燃ゆ』第2回ー波乱の恋文ー

寅次郎は筆まめですね。文は、寅にいからの便りを心待ちにしていました。便りが届くと真っ先に読むのですが…。

 

この間、寅次郎から頻繁に便りが届いています。文は兄からの手紙を楽しみにしていましたね。現在は携帯やらメールやらがあって「消息」を気にする習慣も薄れて来ています。例えば電車の時間なんて、「行けば何とかなる」時代だから気にしません。もしかしたら財布の中身だって「どこかにキャッシュディスペンサーがある」などと思って、わざわざ財布を開けて勘定などしなくなっているのではないでしょうか。文の生きた時代だけでなく、つい数十年前まで、消息を伝える「書状(手紙)」は何よりの贈り物だったのです。ハガキや手紙の一字一句が胸躍るものでした。携帯だって、心寄せる人の返事であれば待ち遠しいものですよね。

 

そんな寅次郎の手紙に「小田村」の字を見つけ、心躍る文でしたが、兄は思わぬことを書いてよこしました。

 

寿は賢く候えば、学問好きの伊之助とは必ず似合いの夫婦に相なり候

 

と言うものでした。寅次郎は文の姉、寿を伊之助に嫁がせようと思っていました。密かに、伊之助に心を寄せる文の心中は穏やかではなかったでしょうね。そして、そんな姉は寅次郎の思惑をよそに、内藤家へ嫁ごうとしていました。
婚礼の日、文は寿の花嫁姿に感動し、羨ましくもありました。しかし、今まさに家を出ようとしていると、玄関先で騒ぎが起きていました。

 

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NHK大河ドラマ『花燃ゆ』第2回ー波乱の恋文ー

玄関先の騒ぎは破談の申し渡しでした。原因は兄の脱藩でした。

 

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NHK大河ドラマ『花燃ゆ』第2回ー波乱の恋文ー

どうやら寿はあまりこの家が好きではないらしい。早くお嫁に行きたい。家を出たい。寅次郎も嫌いになってしまった。そんな寿が気がかりな文でした。

 

寅次郎は北方(東北、北海道)が気がかりでした。藩に視察許可を願い出ましたが音沙汰がなく、しびれを切らした寅次郎は脱藩して北方へ視察の旅に出たのです。そのために、寿の縁談は破談に。

 

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NHK大河ドラマ『花燃ゆ』第2回ー波乱の恋文ー

台所の手伝いをしていた文は、寿の書き残した『料理ノート』を発見します。決して、家事が好きではなかった姉が上の姉・亀に教わって熱心に書き留めたものでした。祝言を心待ちにしていた寿を思いやる文でした。

 

ある日、文は小田村の母が急逝した事を知ります。
弔問に行ってきた母によると、小田村は取り乱しもせず立派であったと言い、でも、きっと寂しかろうと言うのです。文は何かを思い立ち、あの、思い出の場所に行きました。
案の定、小田村はそこにいました。節句餅を渡すと、小田村は寅次郎の言った「家族の味」を噛みしめたのです。
そして、伊之助は文の手が汚れているのに気付き川の水で洗ってあげようとします。
このあたり、伊之助は文の思いをよそに、年端もいかない少女と思っていたに違いありません。

 

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NHK大河ドラマ『花燃ゆ』第2回ー波乱の恋文ー

不自然と言えば不自然な場面ですよね。文が真央ちゃんの年頃(適齢期)であれば、伊之助は手を洗ってあげたでしょうか? 山田萌々香ちゃんであれば成り立つ場面ですが…。

 

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NHK大河ドラマ『花燃ゆ』第2回ー波乱の恋文ー

第1話から1年くらいしか経っていないと思います。山田萌々香ちゃんでもいい年頃だったはず。山田萌々香ちゃんであれば、上の写真は自然に受け容れられるけれど、逆にこの場面は…。見る側は複雑に見方を変えなければいけないですね。

 

ふとした事で二人は抱き合う格好に…。今流行の「壁ドン」? 「土手ドン」?
しばしの沈黙の後、文は、

「お嫁さんにしてつかーさい」

と言うのでした。

文は、寂しいものと寂しいものが出会い、結ばれると幸せになると言います。小田村が事情を飲み込めないでいると知った文は、

「姉様のお嫁さんにしてつかーさい」

と言いました。

 

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NHK大河ドラマ『花燃ゆ』第2回ー波乱の恋文ー

「お嫁さんにしてつかーさい」と、突然の求婚に伊之助はとまどう。

 

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NHK大河ドラマ『花燃ゆ』第2回ー波乱の恋文ー

そして、文は、姉さまは賢いので、旦那さまを大切に思うて、いつもそばにいて、心から尽くして…と、いつか母から教わった通りの言葉で、姉の素晴らしさを訴えるのです。健気な文・真央ちゃんがいじらしく思えます。

 

小田村は「兄弟になるのか」と、寅次郎と兄弟になる事の奇遇な成り行きに興味を持ちました。明らかに小田村は寿との結婚よりも、寅次郎と兄弟関係になれることを喜んだのです。そして、文の言う通りにお見合いをすることにしました。

 

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NHK大河ドラマ『花燃ゆ』第2回ー波乱の恋文ー

「小田村さま」と帰ろうとする小田村を引き止めようとする文は、どのような思いであったか、少女の気持ちを計り知ることができません。

 

お見合い当日、顔合わせなどがひと通り終わると、小田村は見合いの席から早々に立ち去ろうとします。文があとを追い、声をかけると、小田村は深々と頭を下げて文に礼を述べました。
「腹が決まった」と、小田村は言いました。
文にかすかな不安がよぎります。そして、あの時のように小田村の掌(てのひら)が文の頭に伸びてきて…。覚悟はしていたけれど、胸が苦しくなる文。そんな文の心情に気づかない小田村は、屈託なく「よろしくな」と言い、


「おまえは、おれの妹じゃ」


と、残酷な言葉をかけるのでした。

 

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NHK大河ドラマ『花燃ゆ』第2回ー波乱の恋文ー

文の思いも知らずに、寿と結婚することで寅次郎と兄弟になれることを喜ぶ伊之助。そして、屈託なく「おまえは、おれの妹じゃ」と言う言葉で、かろうじてつながって見えていた糸が切られてしまって、文は混乱していた。

 

この辺りの描き方を「少女コミックのようだ」と言っている人がいましたが、それはそれでいいと思いました。私は少女コミックを読んだことがないので真偽もほどは分かりませんが、少女コミック=幼稚ではないでしょうからね。しかし、NHK朝の連続テレビ小説『マッサン』も少女エマの初恋を描いているところですが、全く趣が違いますね。エマの方は意図的かどうか、からりとした空気感で終わってしまいました。どちらかというと男女関係よりも母娘関係に偏っていたのか、思春期の甘酸っぱい、胸が苦しくなるような場面は一度もありませんでした。一方、『花燃ゆ』のこの場面、そして以後の場面は胸を衝く瞬間が立て続けに表現されます。キャメラワーク、そして真央ちゃんの演技が素晴らしい。この数分間を描くために、前の数十分があったのだと思えます。

 

「いもうと…」
「いもうと…」

 

伊之助が言ったその言葉が、文の口をついて出てきました。何かが違う、何かが違う、こんなはずではなかったと混乱する頭で考えるのでした。背を向けて去ってゆく小田村を見つめながら文の顔が大きく歪みます。そして、大粒の涙が止めどなく頬を伝ってこぼれます。

文、初めて恋、そして失恋でした。

 

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NHK大河ドラマ『花燃ゆ』第2回ー波乱の恋文ー

伊之助から「おまえは妹」と言われてからの、真央ちゃん。素晴らしいドラマでした。

 

あまり意識して脚本家を比較して観てきませんでしたが、こういうシーンは女性脚本家の面目躍如と言ったところでしょうか。大島里美さん、ご苦労様でした。

 

萩の現地から

『花燃ゆ』の舞台となっている萩の読者からのお便りがありました。要旨は以下のようなものです。


明倫小学校は校舎の老朽化により、生徒達は去年から同敷地内に立て直された新校舎で勉強しているそうです。新校舎の建て替えが新学期スタートに間に合わなそうになり、萩市は化学物質などを揮発させるために定められた期間を短くして子どもたちを校舎に入れてしまったそうです。現地では少なからず、混乱があったということです。


また、萩は観光客が目に見えて増えてきたとか。当然ですよね。『釣りバカ日誌』なども観光客を当て込んだ誘致合戦が激しかったと聞きます。大河であれば一気に町起こしにもなりますからね。そのために萩市は、急遽、旧校舎の校庭だったところをわざわざ駐車場にし、そこに連結してる旧体育館を、大河ドラマ館として利用しているそうです。ドラマが始まる前からだって観光客を増やす対策はとれただろうにとか、1年だけのために、なんだかなぁ、とか、ドラマ終わった後のことまで考えているのかしら、とかとか、現地の人は複雑のようです。

  

—Akitsu

 

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