TV、テレビ、自転車ときどきキッチン

Team 片手業・TV : 新番組、第1話、時代劇、水戸黄門、視聴談など

『花燃ゆ』前評判に見る、NHK大河ドラマへの期待と失望。NHK大河…を考える。

『花燃ゆ』は前評判というのが芳しくありませんでした。まず2ちゃんねるが騒いでいました。そんなの気にすることないと言う人もいますが、2ちゃんねるも人の声。聞くべきところもあると思います。そして、他の書き込みでも『花燃ゆ』に関しては、あまりいいコメントはありませんでした。今回は、それらの中から代表的なコメントを取り上げて、そこにどういう意味があるか、どのように考えるかなどを検証してみたいと思います。

 

f:id:AkitsuYoshiharu:20150215190216j:plain

『八重の桜』(2013年NHK大河ドラマ)鉄砲を使うタイトルバックのシーンがかっこ良かった。まさに維新ジャンヌダルクでした。

http://girlschannel.net/show_image/24752/28/0/


前評判で批判的なものが多いのはなぜか? その原因を『八重の桜』にある人と言うがいました。『八重の桜』の平均視聴率はふるいませんでした。新島八重は歴史上で重要な人物である新島襄を支えた人物ですが、誰もが知っている人物ではないことを、人気がでなかった理由にあげています。杉文(すぎふみ)は新島八重よりもさらに無名だから視聴者は喜ばない。視聴率は稼げないと言う理屈です。
しかし、大河の第5作『三姉妹』では無名どころか架空の人物が主人公になっています(平均視聴率19.1%)。さらに第18作『獅子の時代』でも主人公は架空の人です(平均視聴率21%)。第22作の『山河燃ゆ』は大河「近・現代もの」三部作のひとつで、これも架空の人物(平均視聴率30.5%)などがあり、過去に、モティーフになる人物が「無名」でも大河ドラマになりうるという実績がありました。そういう意味では『花燃ゆ』も松蔭ではなく、彼の妹と言うほとんど無名の人物ですが大河の主人公になってもなんら不思議はないわけです。

 

f:id:AkitsuYoshiharu:20150215190240j:plain

花の生涯』(1963年NHK大河ドラマ)昔「侍ニッポン」という歌が流行して、歌が好きだった母に連れられ、見に行ったのが「桜田門外の変」に触れた最初でした。ちなみに新野鶴千代は東千代之助さんでした。

http://sans-culotte.seesaa.net/article/17790140.html

 

不評の原因を「時代」におく人もいます。曰く「大河ドラマの王道は、戦国時代にあり、取り扱われる題材は、誰もが知っている人物でなければならない」と言っています。
しかし、思い出して下さい。大河ドラマの始まりは「幕末」だったのですよ。尾上松緑さんの『花の生涯』(平均視聴率20%)でした。最高視聴率は32.3%でした。そこそこの評価を得て、次の年、長谷川一夫さんの『赤穂浪士』。平均視聴率は30%を超え、討ち入りでは53%。とんでもない視聴率をたたき出しています。そして、第3作でようやく「戦国もの」が作られました。緒形拳 さんの『太閤記』(平均視聴率31.2%、最高視聴率39.7%)でした。第4作の尾上菊之助(七代目 尾上菊五郎)さんの『源義経』は、平均視聴率23.5%最高視聴率31.2% でした。初期の大河ドラマで「戦国もの」は10作中、3作しかありませんでした。従って、「大河=戦国もの」という図式は成り立ちません。また、上でも述べたように主人公が架空の人物であったりするので、有名な武将などでなければならないなんてことはないのです。

 

f:id:AkitsuYoshiharu:20150215190301j:plain

『独眼竜正宗』(1987年NHK大河ドラマ) NHKは『徳川家康』後、近・現代路線で5作を計画していましたが、諸事情で3作に変更し、4年ぶりに時代劇路線シリーズの大河ドラマが復活しました。

http://okiraku-news.net/2014/03/19/nhkdokuganryu/


ではなぜ、大河は戦国もので、有名な武将が王道と言った意見がまことしやかに出てくるのでしょうか? 結果から言うと「戦国もの」が人気があるからなのです。ざっと調べたところ、時代区分など不明瞭なものがあり、区別はしにくいのですが、いわゆる大河での戦国ものは大河ドラマ54作中16作ありました。ちなみに「幕末もの」は13作です。視聴率を見てみますと、「戦国もの」の平均視聴率は平均25.9%に対し、幕末ものの平均視聴率は平均19.4%です。「戦国もの」に人気があるのは一目瞭然です。しかも、『独眼竜政宗』の平均視聴率が39.7%と驚異的です。これがこの年の一作に留まらず、次の年の『武田信玄』でも39.2%と高視聴率です。比較して「幕末もの」はというと『篤姫』の24.5%が平均最高視聴率ですから、大きく引き離されています。つまり、「幕末もの」は印象が薄いと言えます。「戦国もの」はこの他にも『おんな太閤記』や『太閤記』『秀吉』など高視聴率のものがあり、目立って印象に残る作品が多いのです。そういう結果が「大河ドラマは戦国もの」という理屈を成り立たせていると思われます。

 

f:id:AkitsuYoshiharu:20150215190320j:plain

武田信玄』(1988年NHK大河ドラマ) 「人は城 人は石垣 人は堀 情けは味方 仇は敵なり」という信条も素晴らしいけれど、「疾如風、徐如林、侵掠如火、不動如山」はもっとカッコイイ。中井貴一さんも良かったね。

http://blog.xuite.net/x19891125/EDGELEO/16113330-0308雜記


 ではなぜ幕末ものより戦国ものに人気があるのか? 私が時代小説を読み始めた頃は、まず戦国(『国盗り物語』『箱根の坂』『徳川家康』など)ものにはまりました。次に源平(『新平家物語』『源義経』など)ものです。その間を縫うように幕末(『竜馬がゆく』『世に棲む日々』など)ものを読んでいました。戦国ものはわかりやすいですね。「武田信玄」「上杉謙信」「北条早雲」「織田信長」「豊臣秀吉」「徳川家康」と武将名を書き並べただけで、それぞれがドラマになります。そして、それらの人物の人生が勝ったか負けたかという単純な見方もできます。一方、幕末はどうでしょうか? 「坂本龍馬」「高杉晋作」「村田蔵六」「桂小五郎」「伊藤博文」「山県有朋」。どうです? 幕末の場合、勝ったか負けたかと言う単純な図式で語れる人物は「坂本龍馬」「高杉晋作」くらいしか浮かんできません。もちろん、ここに挙げた志士たちのひとり一人がドラマにならないわけはないのですが、分かりやすいかというと、分かりにくいですよ。「新撰組」と言った方が分かりやすい。「薩摩」とか「長州」「会津」と言った方がわかりやすいですね。しかし、個人ではなく組織なので親しみにくくなります。また、ドラマとして、「志士」より「武将」にロマンを感じます。

 

f:id:AkitsuYoshiharu:20150215190336j:plain

龍馬伝』(2010年NHK大河ドラマ) 坂本竜馬は嫌いじゃないけれど、このドラマはいきなり「汚い」って感じがして、香川照之さんには申し訳ないけれど、ほとんど見なかった。後の『平清盛』は「汚い」と言われていたけれど、こちらは見ることができた。「?」。 

http://blogs.yahoo.co.jp/tomyu1999/63952009.html


そして、それがTVドラマになった時、戦国ものはトーナメント式の勝ち負け的に見ることができて分かりやすいけれど、幕末ものはいくつかの思想が絡んでねじれにねじれて維新を迎えるという構図なので、単純に勝ち負けで見ることができず、歴史に不慣れな視聴者は遠慮するかもしれない。最近は歴女という、歴史好きの女性が多くなりましたが、昔は歴史は男のもの的な風潮がありました。従って、女性に歴史の話をすると首を傾げられることがしばしばありました。名前を憶えるだけで諦めてしまうそうです。例えが悪いかも知れませんが「戦国ものは」名前さえ何とか記憶すれば、あとは野球のトーナメントのように楽しめるけれど、幕末ものは各藩が入り乱れての乱闘で、わけがわからないと言う図になってしまいます。理解するのが大変なのです。それが、歴史を苦手とする人を遠ざけてしまうのではないでしょうか。

 

f:id:AkitsuYoshiharu:20150215190352j:plain

山河燃ゆ』(1984年NHK大河ドラマ) NHK、満を持しての近・現代三部作(当初五部作)の第1作目。日系アメリカ人が経験した戦争中の苦難を描いています。主人公は架空の人物。

http://cgi2.nhk.or.jp/archives/tv60bin/detail/index.cgi?das_id=D0009010897_00000


ここまでで、人気、視聴率から「大河の王道は戦国もの」という人の理屈が納得できたと思います。つまり、人気者を主人公に据えるなら「幕末もの」より「戦国もの」ということになります。
しかし、果たしてNHKはそのようなTV局なのでしょうか? つまり、NHKは人気とか視聴率を指標に番組を作っているのかどうかということです。大河の歴史を辿って分かったことがいくつかあります。まずひとつは、第21作目の『徳川家康』は「時代劇大河・最後の作品」となるはずだったということです。「時代劇大河」は、戦国時代、最後の大物である徳川家康でピリオドを打つ計画でした。そして、次の年からは近代路線に移行する計画だったのです。このことから、NHK大河ドラマを「時代劇」と限定していたわけでないことが分かります。そして、事実。翌年の大河第22作では日系アメリカ人が経験した戦争中の苦難を描いた『山河燃ゆ』が、第23作が日本の女優第一号である川上貞奴を中心にした群像劇『春の波涛』、第24作が農地改革とこれに伴う地主の没落、高度経済成長下の農村、集団就職オイルショックなど戦後の主要事件を描いた『いのち』でした。「近・現代もの」は5作を計画していたらしいのですが、諸事情、諸問題が起きたこともあり「時代劇(時代もの)」へと戻ることになりました。

 

f:id:AkitsuYoshiharu:20150215190428j:plain

琉球の風』(1993年NHK大河ドラマ) 薩摩藩により侵略支配されながらも独自の歴史と文化に誇りを持ち続けた琉球。主流の歴史観では顧みられなかった悲哀の歴史を描いています。

http://www.nhk.or.jp/drama/pastprog/taiga31.html


「近現代もの」は頓挫した形ですが、NHKがこの枠(日曜日午後8時枠)で当初計画していたのは決して「時代劇、時代もの」という区分で語るものではなく、社会性を背景にしたドラマ作りであり、日本を語ると言う意味合いがあったと読み取れます。そのことを確信させたのが、「近・現代もの」は頓挫したけれど、日本を語ると言う視点は失っていないという意欲作がありました。第31作の『琉球の風』、第32作の『炎(ほむら)立つ』です。大河は時代劇または時代ものという筋道をとりながら、地理的な展開をしているのです。つまり、中世に中央に組み込まれた奥州と、近代になって日本になった琉球とを1年枠で、セットで制作しているのです。それまで源平もの、戦国もの、幕末ものが京都または江戸を中心に描かれていましたが、この『琉球の風』と『炎立つ』はいわば南と北の僻地が中心で行われたドラマです。古代こそありませんが、近代日本の形成を語る上で、平安から明治までを縦糸だとすると、琉球や奥州を描くというのは横糸と言えます。そうした試みは人気や視聴率を気にしていては企画できないものだと思います。しかし、残念ですがNHKも民意? には負けています。これも長くは続かずに再度歴史物に戻った気配があります。

 

f:id:AkitsuYoshiharu:20150215190545j:plain

『花燃ゆ』(2015年NHK大河ドラマ) 第2回より 今回、テーマの『花燃ゆ』の井上真央ちゃん。キャスティングに難ありと噂されているけれど、どんなドラマも一生懸命な彼女です。きっといい演技を見せてくれると思います。


『花燃ゆ』放映前の評判で、無名のものを主人公にするのはよくない。大河は時代劇、とりわけ戦国ものに限るなどと言った、大河に期待するあまりに筋を外しがちな意見が多くあったのは事実です。しかし、上述したように、NHKには本来、それらとは別の企図したものがあったこと、そして、局の成立基盤を考えると、自ずから民放各社の企画とは趣が大きく違ってくることは致し方ないことだと思います。面白いに越したことはありませんが、語るべきことを語るという姿勢は、いわゆるスポンサーに左右されないNHKだからこそやれること、やらなければならないことだと、見る側も心しないといけないのでしょう。


最後に、井上真央ちゃんを主役に据えたキャスティングはどうなの? という意見があちこちで聞かれます。女性が活躍した大河の女優さんは以下の通り。

『三姉妹』岡田茉莉子藤村志保栗原小巻
草燃える岩下志麻
『おんな太閤記佐久間良子
『春の波涛』松坂慶子
『いのち』三田佳子
春日局大原麗子
花の乱三田佳子
利家とまつ松嶋菜々子
功名が辻仲間由紀恵
篤姫』宮﨑あおい。
『江~姫たちの戦国~』上野樹里
『八重の桜』綾瀬はるか

列記してみると、
松坂慶子さん、松嶋菜々子さん、仲間由紀恵さん、宮﨑あおいさん、上野樹里さん、綾瀬はるかさん 以外はすでに銀幕で有名を馳せた(当時)ベテランの大女優さんです。比較的若い女優さんのキャリアを見てみましょう。

 

f:id:AkitsuYoshiharu:20150215190619j:plain

蒲田行進曲』(松竹)松坂慶子さんはこれ以前、『江戸を斬る』で水戸斉昭・森繁久彌さんの落としだねの雪姫でキラキラしていました。紫頭巾のシーンが楽しみで…。『蒲田…』では迫真の演技を見せてくれました。


松坂慶子さんはTV、映画ともに経験豊富ながら目立ち始めたのは松竹へ移籍した1972年辺りからで、時代劇『江戸を斬る』(TBS)、映画『配達されない三通の手紙』では素晴らしい演技を見せ、トップ女優に躍り出ました。そして、80年代には『蒲田行進曲』などでその地位を確かなものにしています。大河には『国盗り物語』(1973年)で濃姫、『元禄太平記』(1975年)で 瑤泉院、『草燃える』(1979年)で 茜・小夜菊など重要な役を経ての『春の波涛』の主演でした。大女優ではなかったけれど、一番旬な時期に、大河の主役に選ばれています。

 

f:id:AkitsuYoshiharu:20150215190647j:plain

NHK朝の連続小説『ひまわり』 松嶋菜々子さんの出世作。随分大きな(存在感のある)女優さんだなあと思いました。リストラされて弁護士を目ざすという、何ともいいがたいシチュエーション。このドラマで初めて弁護しバッジがひまわりだと知りました。検事さんのバッジは「秋霜烈日(しゅうそうれつじつ)」と言い、「旭日と菊の花弁と菊の葉」をあしらったもの。ちなみに税理士のバッジは桜。深い意味は無いそうです。

http://cgi2.nhk.or.jp/archives/tv60bin/detail/index.cgi?das_id=D0009010432_00000


松嶋菜々子さんは元々はキャンペーンガール、つまりモデルさんだったのかな。銀幕の女優ではなかった。しかし、露出度が高かったせいか1996年 のNHK朝の連続テレビ小説『ひまわり』のヒロイン役に抜擢されます。『ひまわり』は比較的好評で平均視聴率は25.5%、最高視聴率は29.6%でした。その後『きれいなおねえさん』、映画『リング』、『Sweet Season』『GTO』『救命病棟24時』、『魔女の条件』、『氷の世界』などはどれもが話題作で、際立って目立っていました。その勢いで『利家と松』の主演でした。

 

f:id:AkitsuYoshiharu:20150215190705j:plain

TRICK』(テレビ朝日)『TRICK』は深夜枠で始まり、徐々に人気を得て第3シリーズからいわゆるゴールデンタイム枠に昇格。「お前のやったことは全てお見通しだ!」から、「お前らのやった事は、全部全てスリッとまるっとお見通しだ!」と様々な決め台詞が流行。『ごくせん』では「アタシはソイツラの 担任の先生だ!」でしたかね。面白い女優さんですが『SAKURA』は失敗? このドラマも決め台詞がありましたね。「さくらがしかと聞きました」などでした。やなぎの下、どじょう三匹はいませんよね。

http://nakamayukielove.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_227/nakamayukielove/nakamatorikku5-42200.jpg


仲間由紀恵さんはTVの人と言っていいかと思います。
なんと言っても『TRICK』(2000年)ですね。これで大ブレイク。その勢いで『ごくせん』(2002年)。大河には『葵 徳川三代』の 最終話(2000年)で お楽 役、『武蔵 MUSASHI』(2003年)は 八重 、 琴の2役で出演しています。そして紅白の審査員(2002年)。2005年の紅白は初の司会を努めています。そして2006年の大河、『功名が辻』の山内千代(見性院)役に抜擢されました。

 

f:id:AkitsuYoshiharu:20150215190723j:plain

舟を編む』(松竹)主人公の名が馬締(まじめ)というダジャレで始まったので、疑いながら見ていました。しかし、まじめな映画でしたね。あおいちゃんの板前姿、凛々しかったです。

http://blogs.yahoo.co.jp/win314shizuku/GALLERY/show_image.html?id=8877310&no=0

 


ピチモ」として人気ものだったとか。「ピチモ」=『ピチレモン』というファッション雑誌のモデルのことらしい。映画初主演の『害虫』でいきなり、ナント三大陸映画祭コンペティション部門主演女優賞を受賞し、2002年には、『EUREKA』で高崎映画祭最優秀新人女優賞を受賞しています。人気シリーズ、BS-iの『ケータイ刑事 銭形愛』で連続テレビドラマ初主演。2005年には『NANA-ナナ-』が、実写邦画観客動員数第2位、興行収入40億円の大ヒットとなりブレイク。すでに大女優の気配を漂わせています。NHK連続テレビ小説純情きらり』ではヒロイン・有森桜子役を演じてゴールデン・アロー賞放送賞を受賞。堂々たる履歴を得ての『篤姫』でした。

 

f:id:AkitsuYoshiharu:20150215190746j:plain

のだめカンタービレ』(フジテレビ系)視聴率的にはそんなに突出して人気があったようには思えないですね。ただし、これはコミックがヒットし、映画までになっているので、その間、クラシックブームが社会現象になりました。これより先、上野さんは『スウィングガールズ』でブレイクしていますね。映画は鮮明に記憶しているのですが、彼女の顔が出てきません。

http://laughy.jp/item/54be0ca10cf24ce6a6afb71b


上野樹里さんはモデルデビューですね。2002年、NHK月曜ドラマ『生存 愛する娘のために』で女優デビューし、2003年、NHK朝の連続テレビ小説てるてる家族』の秋子役。ブレイクしたのは2004年に主演した映画『スウィングガールズ』ですね。これがヒットして、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。次いで、『のだめカンタービレ』の野田恵で、ザテレビジョンドラマアカデミー賞主演女優賞と、エランドール賞 新人賞を受賞しています。2008年には『ラスト・フレンズ』でザテレビジョンドラマアカデミー賞助演女優賞を、「日刊スポーツ・ドラマグランプリ(GP)」の春ドラマ・助演女優賞などを受賞したとあります。実力派と言えますね。そして2011年『江~姫たちの戦国~』の主演。経歴を見てみるとなるほどと思えます。何の異論もありません。しかし、私の記憶の第一は『スウィングガールズ』ですが、ドラマは印象深くても上野さんの顔は出てきませんでした。普通に美人だからでしょうか。失礼ながら仲間由紀恵さんや宮﨑あおいさんは、決して美人ではないですよね。それに比べると、上野さんは「普通に」美人なので記憶の奥に仕舞われてしまったようです。印象が薄いというのでしょうか。後で経歴を見て、あー、そうだったと思い出す感じです。

 

f:id:AkitsuYoshiharu:20150215190805j:plain

『JIN』(TBS系)綾瀬はるかさんのひたむきな咲が好ましかったですね。これより前、『僕の彼女はサイボーグ』をみてファンになったのですが、『八重の桜』は? でした。『きょうは会社休みます。』は絶品でした。


綾瀬はるさんはグラビアアイドルだったとか。写真集や週刊誌で肌を大胆に露出したり、『コスモエンジェル』などのローカル番組での体当たりのキャラクターが人気を博したとあります。私、この辺の彼女はあまり知りません。2000年、ホリプロタレントスカウトキャラバンで審査員特別賞を受賞しての芸能界デビュー。2001年、日本テレビ系ドラマ『金田一少年の事件簿』で女優デビュー。2003年、フジテレビ系ドラマ『僕の生きる道』で初の連続ドラマレギュラー出演と、ここまでは比較的地味な出方です。そして2004年、『世界の中心で、愛をさけぶ』(TBS系)のヒロインに抜擢されてブレイク。2006年には「ピリオド」で歌手デビューして、オリコンチャート初登場8位を記録。2007年、日本テレビ系ドラマ『ホタルノヒカリ』で初の連続ドラマ単独主演し、2011年にパート2が放送され、2012年に映画版が公開されるほどのヒット作となりました。そして2013年、『八重の桜』でNHK大河ドラマ初出演及び主演。

 

f:id:AkitsuYoshiharu:20150215190829j:plain

花より男子』(TBS系)これもコミックからのTV化です。井上真央ちゃんのブレイク作ですね。それより以前(子役)から頑張っていたようですが、『花より男子』が文字通りの出世作。彼女の場合もやはり、最初(ブレイク作)の頑張るというイメージがついてまわっていますね。さて、大河ではどうでしょうか?

http://www.officiallyjd.com/wp-content/uploads/2014/03/20140312_inoue_12.jpg


1999年から昼ドラ『キッズ・ウォー』シリーズに出演して注目を集めました。2005年、『花より男子』で連続ドラマ初主演を果たし、これがヒット。人気シリーズになりました。そして、2011年、連続テレビ小説『おひさま』でヒロインを演じ、同年末の「第62回NHK紅白歌合戦」で紅組司会を務めました。そして、2015年の大河ドラマ『花燃ゆ』の主演。少し、早すぎはしなかったか? 周りに人材が居ないというのも実力でしょうか。しかも、「ブレイク」と言うほどの作品が見当たりませんね。強いて言うなら『花より男子』ですね。

 

以上、NHK大河ドラマで主役、主役級を演じた女優さんを並べてみました。大雑把ですが、こうして見ると、印象だけではなく、キャリア的にも他の方たちからすると井上真央ちゃんは見劣りがします。さて、どうでしょうか? モティーフである「杉文」は無名、演じる真央ちゃんもキャリア不足で大河ドラマが成り立つのかという、一部の視聴者(私も中のひとり)の危惧は現実になるのでしょうか? できることなら裏切られたいという思いがあります。私は井上真央ちゃんは『おひさま』『トッカン』『花より男子(一部)』しかみていませんが、演技も地味ですね。曰く、「花が無い」役者さんが『花燃ゆ』の主演ですから危ぶまれるのも致し方ありません。


上でも述べていますがNHK大河ドラマの王道は「戦国もの」という理屈はどこにもありません。有名な武将こそ大河にふさわしいということも言えないのです。それは、どこかの民放のよう視聴率を気にしながら企画する必要のないTV局だからなのです。逆に、NHKだからこそ背負ったものがあるということも事実です。それが、日本を縦軸、横軸で表現すると言う「枷(かせ)」ではないかと思うのです。そのためには人気の戦国ものではなく、分かりにくい幕末も描くし、知られなかった人物をモティーフにすることも必要で、僻地と言える日本の端っこを中央で見据えてドラマにすることも使命なのではないかと思います。そんな中で人気を得、評価を得るのは至難のことだと思えます。無名に近い人物を、やや実績に不足のあると思われる役者さんに演じさせると言うのもNHKにしかできない価値の創造だと思料します。この上は「大河ドラマの王道は「戦国もの」」とか、モティーフは有名人とか、主役は実績を積んだ役者さんとか言った、NHKに期待するがあまりにささやかれる批判、要望を糧として、幕末の無名のモティーフ「杉文」さんを、頼りない(ごめんなさい)井上真央ちゃんにしっかり演じてもらって、いいドラマにして欲しいと思います。

 

大河ドラマ、名前の変遷】
NHK大河ドラマは、最初は「大型時代劇」と呼ばれていましたが、そのうちに「大型歴史ドラマ」と言われるようになっていました。一方、読売新聞が第2作の『赤穂浪士』放映時に、『花の生涯』と『赤穂浪士』を「大河ドラマ」と表現したのがきっかけで、その後一般でも「大河ドラマ」で呼称されるようになったと言われています。つまり最初は「大型時代劇」、次いで「大型歴史ドラマ」「大河ドラマ」などが混在し、それが第16作の『黄金の日々』辺りから「大河ドラマ」という呼称に一本化されるようになっていたそうです。

 

次回、Akitsu Blog 「TV」は、その真央ちゃんをしっかり見ての視聴談です。

  

—Akitsu

現在、下記の四つのサイトで Akitsu Blog を公開しています。

 

TV : 新番組、第1話、視聴談など

http://akitsuyoshiharuview.hatenablog.com/

 

昭和のこどもの物語 : 『小説 彼方のゆめちゃん』

http://akitsuyoshiharusyosetsu.hatenablog.com/

 

表紙の言葉 : デザイン、出版、社会

http://akitsuyoshiharuhyoushinokotoba.hatenablog.com/

 

自転車 : フォトエッセイ、エッセイなど

http://akitsuyoshiharucyclingtour.hatenablog.com/

 

*それぞれ3日~7日の周期で更新しています。

 

Akitsu Blog の Index です。更新状況が一覧できます。

http://akitsu.hatenablog.com/

  •   

 

世に棲む日日〈1〉 (文春文庫)

世に棲む日日〈1〉 (文春文庫)