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Team 片手業・TV : 新番組、第1話、時代劇、水戸黄門、視聴談など

TBS 秋の新番組『SAKURA』視聴談

今回は、TBSテレビ、月曜ミステリーシアター『SAKURA~事件を聞く女~』です。

この稿がアップされた時は第4話が放映されていますね。
遅ればせながら、初回の視聴談です。
第1話は、2014年10月20日(月)の午後7時からの2時間スペシャルでした。
午後7時から8時49分の放映なのに、2時間スペシャルって、おかしいね。
初回を2時間スペシャルとして放映するケースは珍しくありませんが、
最近は1時間10分くらいに延長することが多くなっています。
1時間といったキリのいい時間ではなく、少しだけ拡大する狙いとは?
テレビ関係者によると、
「わかりやすく言えば裏番組対策です。通常枠で放送されている裏番組を見終えた視聴者を取り込むためです。だからと言って1時間延長して2時間スペシャルまでにしてしまうとタレントの拘束時間も長くなり、ギャラもその分高くなります。しかも初回を2時間でスタートさせて数字が低いのは避けたいですし」
ということらしい。
前置きが長くなりました。
『SAKURA~事件を聞く女~』とはどんなドラマなのか。
番組紹介です。
駒込中央署生活安全課相談窓口に勤務する地味な警察官・水沢桜(仲間由紀恵)はいくつもの顔を持つ。
ある時は駒込FMの人気パーソナリティ”DJ こころ”、
またある時は署長・五十嵐恭子(高島礼子)から命を受け、
潜入捜査の中で市井の声に耳を傾ける”聞く捜査”をする特命捜査員だ。
そんな桜が話を聞かない熱血刑事の竹内正人(佐藤隆太)とタッグを組み、難事件に挑む。
「ある時は駒込FMの人気パーソナリティ…、またある時は…」って、
どこかで聞いた記憶がありませんか?
実は片岡千恵蔵扮する多羅尾伴内の名台詞なのです。
「ある時は競馬師、ある時は私立探偵(多羅尾伴内)、ある時は画家、またある時は片目の運転手、ある時はインドの魔術師、またある時は老警官。しかしてその実体は……正義と真実の使徒(=使者)、藤村大造だ!」
 

f:id:AkitsuYoshiharu:20141110204728p:plain

http://blogs.yahoo.co.jp/uzimusi58/GALLERY/show_image.html?id=20649094&no=0

この映画、大戦後にGHQがチャンバラ映画を禁止したものだから、
苦肉の策で名優、片岡千恵蔵を配して製作されました。
この映画には、色々と因縁話がありますが、
それはまたの機会に。
脇道に逸れますが、
多羅尾伴内の多羅尾って、ちょっと風変わりな名前ですよね。
これを主人公に名乗らせるにはそれなりの理由があったのではないでしょうか。
以下はボクの推測です。
多羅尾氏は架空の氏ではなく実在していました。もしかして、子孫は今でもどこかにいらっしゃるかもしれません。
武家家伝によると、多羅尾氏は、近江国甲賀郡信楽荘多羅尾より起こったとあります。現在の滋賀県甲賀市信楽町です。11世紀というから平安時代ですかね。以後、盛衰を繰り返し、秀吉の時代に、殺生関白とあだ名された秀次と通じていたので改易になっています。

前後しますが、本能寺の変の時には家康の伊賀越えを助けています。
多羅尾氏を語る時、伊賀や甲賀という地名が出てきます。
それはすでにご存知のように「忍者の里」ですね。つまり、多羅尾氏に忍者がいてもおかしくない。忍者ではなかったかという発想が成り立つ訳です。
従って、多羅尾姓は、ある時は◯◯、またある時は◯◯という不可思議さを背負っているのではないかと思います。
さて、ドラマは駒込にある「霜降り銀座」を舞台に始まります。街の拡声器から「駒込FM」のパーソナリティ・こころの声が流れます。
この界隈は「こころ声」で朝を迎えるのです。
駒込はボクが最初にひとり生活をした街です。そして、まさにこの舞台となっているこの辺りが生活圏でした。
 

f:id:AkitsuYoshiharu:20141111002255j:plain 霜降り銀座へは駒込から徒歩5分

当時、駒込には銀座が三つあったと記憶しています。
霜降り銀座は現在、JR駒込駅から本郷通り都道455線を王子方面へ徒歩5分とありますが、ボクの記憶では駅付近から本郷通り沿いがすでに霜降り銀座商店街だったような…。続いて「染井銀座」、そして「西ヶ原銀座(?)」と続き、数キロ、商店街が軒を並べていました。
撮影はその中の「霜降り銀座」を中心に行われています。
 

f:id:AkitsuYoshiharu:20141110204803j:plain http://www.shimofuri-ginza.com/

撮影日記を読むと、商店街はおおらかでとても協力的だったそうです。
商店街の宣伝になるからいいのでは〜、と思われるようですが、
通常、撮影は簡単には協力してもらえないのだそうです。
車だけでも10〜15台が駐車して、
40〜50人のひとが動き回り、
客の邪魔になるからだそうです。
しかし、駒込の銀座は太っ腹だったようです。
撮影は順調に行われました。
この桜という人物、どこかトリックの自称天才マジシャン・山田奈緒子を彷彿させます。
佐藤隆太の竹内刑事の格闘シーンでは、
壁の陰から「やれやれ、もっとやれ」って、
警察らしからぬ台詞を吐き、
事件が終わると、
「桜がしかと聞きました!」と決め台詞もあります。
トリックでは「お前らのやった事は、全部全てスリッとまるっとお見通しだ!」
など、でしたね。
それに較べると、ちょっとダサイかも。
放映しちゃったから、もう変えられませんね。
でいて、ドラマの作りは「ごくせん」に似ているかも。
刑事ものに格闘シーンは付き物だけど、
桜はヤンクミみたいに格闘術の達人ではありません。
その代わりに、妹の楓(かえで)がバイクで颯爽と現れ、
悪者を懲らしめてしまいます。
佐藤隆太役回りが霞んでいるかもしれません。
サブタイトルが「事件を聞く女」になっています。
つまり、聞いた事(声)から事件を推理し、
解決するのですが、
一方で、真実とウソを聞き分ける能力も持ち合わせています。
「真言葉」と「偽り言葉」という台詞が何度か出てきます。
これも、匂わす所は「科学」ではなく、
認識外の世界、つまり「言霊」などのような不可思議な世界です。
そういう所も「トリック」じみていますね。
しかし、TBS 月曜、午後8時枠というしばりでもあるのか、
怪しいドラマには仕上がっていません。
中途半端さが歯がゆいです。
という具合なドラマです。
決して新鮮みはありません。
ドキドキもしませんが、
安心して観る事のできるドラマには仕上がっています。
とりあえず、続けて観てみようと思います。
今回はストーリー紹介は省きました。
この文章を読んで視聴したくなったら、
YouTubeや番組HPでも配信していますのでそれをご覧ください。
ちなみに、月曜日の午後2時から、
前回の再放送が予定されています。
 

予告:

次回は

「小説 彼方のゆめちゃん:第1回 記憶」

を、11月17日までに下記のサイトでアップします。

http://akitsuyoshiharusyosetsu.hatenablog.com/

 


—Akitsu

 

 

 

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